朝 食パン 目玉焼き コーヒー
昼 水道水
夜 パスタ 鯖缶 キャベツ
食費 198円
我が家の冷蔵庫が熱中症になり休暇をとっています。仕事に復帰してくれるといいんですが、なかなか厳しい状況であります。このまま引退するかもしれません。
まぁ卵は常温で持ちますし、食パンも3日は持ちますから6枚切りを3日に分けて食べれば何も問題ありません。
問題ありませんということで問題をなくす名采配です。本当はお金があれば新しい冷蔵庫を買いたいんですけどね。
ところで一昔前のネットで地球温暖化は嘘だという人が一定数いたんですが、猛暑の年が続けばその論の説得力はなくなっていくのでしょう。
ネットではいわゆる定説の逆張りをする人が必ずいます。勉強はしないが自分が頭がいいと思ってる……思いたい層はそういう情報を好むんですよね。
SNSでそういった情報に触れて、大衆は何にもわかっていないと優越感を持つんです。こういう人間にだけはなってはいけない……というよりなりたくない。
ということでなるべく質が高い情報に触れるようにしています。歴史の本を読んでると生活水準は違いますが、いつの時代も同じようなことで人は悩み生活していたんだなとしみじみ思うんですよね。
最近読んだ本で面白かったエピソードとして中国の南宋の時代、宰相である王安石(おうあんせき)は国の財政難を解消するために改革を行うんです。ざっくりいえば農民を救済、大商人や大地主の利益を抑えて中間層を増やそうとしました。
具体的な政策の一つとして、大地主は高利で貧農にお金を貸しておりそれを国家が低利息で貸すことで貧農を救済するということです。
そうすることで分厚い中間層を作る事で国家の財政を増やそうとしました。
それに対して不朽の名著である資治通鑑(ししつがん)の著者である司馬光(しばこう)は「貧乏人怠け者論」を主張して大反対するんです。
国家が貧乏人に低利息でお金を貸しても怠け者たちは返済しないので、その負担は金持ちにかかってくる。結果として国民全員が貧乏になるだろうということです。
一見すると王安石の政策は人道的であり正しいんですが、司馬光のいうこともわかるんですよね。漫画ですが名著でもある闇金ウシジマ君に出てくる債務者の人達を想像すると分かります。彼らを救済しようとして国家が闇金にかわって低利息でお金かしたとしましょう。
彼らがそのことに感謝して国家に返済を始めるでしょうか?いや彼らは絶対に返さないんですよ。
高利息により返済できないなら低利息で貸せばいいというのは現実ではないんですね。司馬光がいってることはつまりそういうことではないか。
王安石と司馬光はこのように政敵だったんですが、プライベートだと手紙のやりとりをするほど仲がよかったというエピソードがありこういうのは大好きです。私に刺さります。
振り返って令和の日本でも低所得者を救う政策を政府は実施しています。私自身低所得者ですからいえるんですけど、低所得者を優遇しすぎると国が傾くのは事実だと思います。
なぜなら低所得者は生産性が低いからです。生産性が低いところに国家の予算を割いてもリターンがないので、衰退してしまう。
バブルのときのように国家に余裕があれば問題ないのですが、衰退国家でそんな余裕があるのか?住民税非課税世帯への給付金などの政策を見ていると不安になります。
結論としてはキャベツが一玉128円で買えてよかったということで失礼します。
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