朝 食パン 目玉焼き コーヒー
昼 キャベツの千切り
夜 焼うどん 味噌汁
食費 247円
「カラマーゾフの兄弟」を読み終えました。正直に言うと、途中で何度も挫折しかけました。ロシア文学の登場人物の多さと、名前の長さに胃もたれしそうになりつつ、キャベツの千切りで空腹をごまかしながら読み進める日々。
一番心に残ったのは、イワンの「もし神がいないなら、すべてが許される」という言葉。節約生活をしていると「この買い物は必要か?」「いや、ぜいたくじゃないか?」と小さな判断に迷いますが、この言葉はある意味で極論の極み。神がいなくても、食費は帳簿に記録されますし、財布の残高はごまかせません。許されないのは赤字です。
ドミートリイの激情には共感半分、呆れ半分。ああいう人がいるから小説は面白いんでしょうが、隣人としては遠慮したい。アリョーシャの素朴な善良さには救われる気持ちがしました。まるで、たまに食べる漬物の塩気のように、読者の心をさっぱりさせてくれる存在でした。
読書で貴重な時間を過ごす無職ニート。財布は軽いままですが、心の中には重たいロシアの空気が残っています。ドストエフスキーは満腹感とは違う、何か消化に時間のかかる栄養を与えてくれるようです。
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