どうも水道水で猛暑を凌いでいる者です。マッチングアプリや婚活アプリを駆使して、結婚のための活動をしていました。
遊び相手を見つけるだけならマッチングアプリでいいが、本気の結婚を目指すなら婚活アプリがいいとノウハウサイトで見たので、書かれていた助言を全て受け入れ行動しました。
しかし、なかなか結果が出ません。私に結婚は無理なのかなと諦めの境地に達します。後ろ向きの気持ちが心を支配していましたが、ある日閃きました。
昭和の時代はお見合いが盛んで、地方にはやり手の仲介業者がいたとのこと。ネットではなく、地元のコミュニティを頼るのも一つの手段ではないか?
私は友人が紹介してくれた地元の婚活斡旋業者を利用することにしました。業者といっても60代の女性が一人で運営しています。
料金システムが一般的な結婚相談所と違い、結婚が決まった場合成婚料を支払い、それ以外の費用は1円もかかりません。
彼女との面談はなかなか有意義なものでやはりネットで情報を収拾するだけではなく、専門家の話しを直に聞くことは大事だなと認識します。
利用初日は面談だけで終わりましたが、一週間後に会わせたい女性がいると連絡が入り、お見合いが決まりました。
当日、地元の甘味処で待ち合わせます。お相手の女性のAさんは32歳、工場で事務をしています。ロングヘアで前髪がパッツンでした。
失礼ながら30代で前髪パッツン?という感想を抱いてしまいましたが、もちろん口に出しません。女性への容姿の批評は肯定的なもの以外なら全て黙れ、とにかく黙れと姉に躾けられています。
私はあん蜜を頼みましたが、880円もしたので泣きそうでした。後でメニューをよく見ると高いほうのあんみつで安いほうのあんみつは480円です。400円は痛い……
初対面の女性との話題は難しいです。私の趣味は節約ですが、女性受けがよくありません。正確にいうと節約自体はいいのですが、調子にのって普段行っている節約術を話すと引かれてしまいます。
数多の失敗を反省し、生徒相手に常識的な節約見極めラインを探りました。好感を持たれるためには様々な努力が必要です。
しかし今回のお見合いは違いました。私と微妙にジャンルが違いますがAさんは節約志向が強い方です。無難な節約の話をし、彼女に話題を振りました。
彼女が最初に話した節約話はモデルルーム見学です。見学するだけで商品券が貰えるそうです。なるほどそんなボーナスステージがあったのかと感心します。
休日に1日中モデルルームを見て回る話を生き生き話す彼女、生きていることが楽しくてしょうがない人の顔でした。新築の家を見て楽しめるうえに商品券も貰えるから、周るしかないでしょ!とのことです。
続いての節約術は、通信関連のキャッシュバック。どこと契約すれば最大限還元されるか研究するのも楽しいと研究者の側面もあります。
自然な笑顔で話す彼女を見て私は素敵だなと思いました。