図書館ポエム
午前9時15分、図書館のドアが開く音がした。
今日も来てしまった。まるで職場のような顔をして入館するが、当然ここに給料はない。
唯一の報酬は「無料の空調」と「静けさ」だ。
図書館という場所は、無職に優しい場所の一つである。
誰も職業を聞かないし、誰も目的を問わない。
ただ静かに席を選び、ページをめくるだけで受け入れてもらえる。
これ以上の贅沢があるだろうか。
席に着く。窓際。
外には銀杏並木が見える。風に吹かれて葉が舞う。
その音さえも、図書館の中では「環境音」として心地いい。
バッグからノートを取り出す。
簿記2級のテキストも一応持ってきたが、開く前から眠気が襲ってくる。
隣の席の男性は真剣に参考書を読んでいる。
ああいう集中力が私にもあったら、と思う。
範囲は広いし、いつ終わるかも分からない。
館内の時計を見ると、12時。
勉強した時間は60分。
残りの60分は思考の旅に出ていた。
「もし今日が人生最後の日だったら」とか、「人生は有価証券でいえば割安か」など、
そして人生最後の日はとんかつカレーステーキハンバーグを食べようという結論になる。
図書館はそういう“心のウォーキングコース”である。
静寂がさらに濃くなる。外に出る。
私はカバンから水筒を取り出し、ぬるいお茶を飲んだ。
ペットボトルではなく、使い回しの魔法瓶。
「節約」と「孤独」は、だいたい同じ温度でできている。
どちらも慣れると悪くない。
午後。
少し気分転換に本棚の間を歩く。
背表紙を眺めながら、「この世界にはどれだけの言葉があるのだろう」と思う。
その中のどれだけを自分は理解し、使えるのだろう。
人間の脳の容量は限られているのに、世界は無限に喋り続ける。
だからこそ、時々こうして“黙る時間”が必要なんだろう。
一冊の本が目に留まった。
タイトルは『人生の取説と攻略法』。
ページをめくると、最初にこう書かれていた。
「生きるとは、なにかをすることではなく、なにかを感じることだ。」
その一文で、なぜか少しだけ泣きそうになった。
図書館の空調が乾燥しているせいにしておいたけど、
本当は胸の奥の“自分責め”が少し緩んだのかもしれない。
この件(くだり)は私の脳内の出来事で人生の取説と攻略法いう本は実際にはない。
3時。
図書館の窓から差し込む光が、ページの上で揺れていた。
午後の光というのは不思議で、どこか“過去形”のような明るさをしている。
これから夕方に向かうその途中で、
「今日」という日が、少しずつ終わっていく気配を運んでくる。
私はノートを閉じて、深呼吸をした。
何も達成していないのに、なぜか満足している。
それが、図書館の魔法だ。
外に出ると、風がひんやりしていた。
人々は急ぎ足で駅へ向かい、子どもたちはランドセルを揺らして帰っていく。
私はその流れに乗らず、ゆっくり歩く。
人生は競争ではない。
むしろ、誰が一番「ゆっくり生きられるか」の戦いなのかもしれない。
家に帰る途中、スーパーに寄った。
豆腐と卵と食パンを買う。
支払いは現金である。
レシートをポケットに入れる。
夜、日記をつける。
「図書館で本を読んだ」
それだけ書いて、ノートを閉じる。
そのページの白さが、
これからの自分の余白のように見えた。
焦らなくてもいい。
この静かな午後の続きを、もう少し生きてみよう。
面白い漫画と食事日記
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