
夫と相談し、「子や孫に老後の心配や苦労をかけたくない」と男の話に乗った。夫の退職金、満期となった保険金、母親の遺産、娘の貯金、田畑約1300平方メートルの売却費…。2012年ごろから20年にかけ約9000万円を預けた。返ってきたのは「利息」約70万円だけという。
女性は県外に住む70代。元金と利息を受け取ったという友人から10年ほど前、男を紹介され、信用した。実際に勤めていたJR博多シティ監査役の名刺を見せられたことで「疑う余地はなかった」。
「返済を求めても、『新型コロナウイルスの影響で人が足りず準備ができない』『天下のJRですよ。つぶれると思いますか』と押し切られた」
男の代理人弁護士によると、契約者に元利金を支払うため、新たな契約者を募る悪循環に陥り、資金繰りが悪化。未公開株や暗号資産(仮想通貨)の「ビットコイン」への投資も失敗し、返済できなくなった、という。
今年2月、女性の自宅を男が訪ねてきた。玄関で「返せません」と土下座された。それ以来生きた心地がしない。「死んだ母に『早く迎えに来て』と毎晩手を合わせている」
9000万を人に預けた結果、わずか70万になってしまった女性の記事を見ました。他人に全財産を預けてしまった人間の悲惨な末路です。
JRの名刺をみせられて信用したということですが、もうここから間違いですよね。資産運用のプロといえば証券会社がまず思いつきます。それでは証券会社なら信用していいのだろうか?否そうではない。
証券業界には顧客を3人殺して一人前という言葉があるそうですが、この言葉で分かるとおり彼らはお金を集めるプロであって、けっして運用のプロじゃないんですよね。
顧客の懐を暖めようなんて気はさらさらない。むしろ自分のお金を奪いにくる敵くらいに思ったほうがいい。
証券会社からしてそうなんですから、他人にお金の運用を任せてもろくなことにはなりません。他人に運用を任せるくらいならS&P500に機械的に投資するか、金にでも積み立てていたほうがはるかに上等でしょう。
私のような極貧人の場合、投資をしませんか?という誘いがそもそもありませんけどね。
結論としては老後の心配をするなら節約術を学んだほうがいいですよということで失礼します。