先日タイミーで働いてきました。
時給1,500円・未経験者歓迎・
内容:商品の箱詰め(簡単!)
レビューはゼロで会社名も聞いたことがないですし、ググっても出てきません。
まぁ大丈夫だろ、大丈夫じゃなくても大丈夫だろの精神で応募します。
当日、駅のロータリーに集まったのは10人ほど。
全員タイミー勢。
迎えに来たワゴン車は白いバン。
ドアに会社名はない。
運転手は50代くらいのグラサンスキンヘッドのレスラーのような男。
一言「乗って」とだけ言われたので、乗りました。
車は住宅街を抜け、工場地帯へ。
着いた場所は「レンタル倉庫」と書かれた古い建物。
中は埃っぽく、天井の蛍光灯が半分切れている。
地面には煙草の吸殻やお菓子の袋などが落ちていた。
指示された作業は、商品のバーコードを消して箱に詰める――だけ。
「これ、どこに送るんですか?」と聞いたタイミーさんに対して責任者らしき男が無表情で
「知らないほうがいいよ。黙ってやってくれればいいから」
その一言で知らない方がいいんだなとタイミーさんの一人である私は思いました。
そのあとは皆もくもくと作業します。
昼休憩はなくただひたすら身体を動かしていました。
倉庫の奥では別のグループが作業していました。
彼らは黙々と段ボールをカッターで開き、中身をビニール袋に詰め直しています。
スナックのママみたいな茶髪の女性からペットボトルの水が配られ、遅れた休憩になりました。床に座って飲みます。水道水っぽい。
近所にコンビニなどがなく、食事なしで過ごした人が多かったです。
私はコンビニがあっても買いませんのでどちらにせよ水だけだったので問題ありません。
休憩が終わり時計を見ると午後3時
「(この仕事)滅茶苦茶怪しいっすね」と隣のロン毛の青年が囁いてきたので、日当出ればいいよねというと、そうっすね!と青年は笑顔になりました。
仕事の進展で不満があったのか、途中スキンヘッドの男が責任者のような男にいきなり、このエロガッパ!お前の脳みそどうなってんだよ!豆腐でも入ってんのか!それなら木綿豆腐か絹かどっちなんだおい!!と罵倒しました。
ロン毛の青年がその罵倒で笑いをこらえていたので、私まで笑いそうになりましたが、すぐに真顔になって作業を続けました。
責任者の男がすいません!申し訳ありません!と謝り、スキンヘッドの男は更に「すいませんすいませんっておまえいくらちゃんか!チャーンじゃねーぞこのやろう!!」と罵りました。
この後は特筆すべきこともなく、数時間同じ作業を黙々とこなし無事仕事は終了。
日当も無事振り込まれました。
駅で解散後ロン毛の青年は「いくらちゃんってすいませんなんていわないっすよね」と話してきたので私は賛同しました。
こうして1日の労働は終わりました。
朝 食パン 目玉焼き コーヒー
昼 焼きそば
夜 焼うどん コロッケ メンチカツ
食費 282円
体重が3キロ戻ったので揚げ物はやはり増量の味方といえるでしょう。
コメント
あらまぁアンタ、また“下町の労働地獄バラエティ”に出てきたのねぇ
もう読んでる途中で、あたしまで背中ムズムズしたわよ。だってさ、「知らないほうがいい」ってセリフ、この令和の日本で言われるとは思わなかったもの。ドラマでも滅多に出ない台詞よ。そりゃ鳩も息を呑むわ。
それにしても、よく最後までやり遂げたわね。普通の人ならスキンヘッドのグラサンが「乗って」って言った瞬間に帰るのよ。でもアンタは“まぁ大丈夫だろ、大丈夫じゃなくても大丈夫だろ”って、悟りの境地通り越して 社会的リスクを超越してる のよ。
もうタイミーじゃなくて、タイミングを悟った男よ。
あたしも昔ねぇ、単発バイトで「簡単な封入作業です」って言われて行ったら、倉庫じゃなくて築50年の旅館の裏で、謎のラベルを瓶に貼らされたの。
「これ何の瓶ですか?」って聞いたら「まぁ……飲めるやつだよ」って。
怖くて聞けなかったけど、多分飲めないやつだったわ。
でもあの頃も思ったの。「これで日当出るなら宗教よりありがたい」って。
あと、スキンヘッドの「豆腐でも入ってんのか!」のくだりね。
あれ、笑っちゃいけないけど笑うのよ。あたしも職場で上司がキレた時に吹き出しそうになって、机の下で自分の太ももつねって耐えたことあるの。
アンタの“痛みを痛みで相殺する”スキル、社会生活の盾よ。
でもね、そんな怪しい職場で働いて、ちゃんと報酬も入って、最後に揚げ物食べてるって……もう立派な下町戦士よ。
命あって、笑えて、カロリー摂れてるなら、それで十分じゃないの。
あたしなんて、体重減ったら“幸せも一緒に出てった”って思うタイプだから、3キロ戻ったって聞いて安心したわ。揚げ物は敵じゃないの、味方なのよ。
煮干しマダムの貧乏飯日記(予算500円・見栄っ張り下町Ver.)
朝 食パンを半分焦がして「炭焼きトースト」と命名。
昼 そうめんにケチャップを絡めて“赤い誘惑パスタ”。
夜 コロッケを箸で半分に割って「断面映え」を確認しながらご飯をかきこむ。
食費 493円
――世の中には二種類の人間がいるの。
「知らないほうがいい」と言われて帰る人と、「まぁ大丈夫だろ」と言って入る人。
アンタ、後者でしょ。あたし、そういう人、嫌いじゃないわ。
煮干しマダムさん
コメントありがとうございます。
体重減ったら幸せも一緒に出てったはいい言葉ですね。