介護を押し付け合う戦い part2

姉一家

私は義姉にいいました。姉に私の塾を手伝ってもらっている。ビラ配りや、経理を一任しているので、姉は手一杯であることを伝えました。

義姉は仕事で忙しいことを理由に姉に介護を押し付けたので、こちらも仕事を理由にすれば断れるということになります。

そう伝えると義姉はうさんくさそうな顔をしました。塾の規模や姉はどの程度働いているのかなど根掘り葉掘り詮索されました。

もちろん姉は私の塾で働いていないので、当時仕事をしてもらっていたパートさんの仕事を姉がやっていると仮定して話します。

義姉は納得がいかない顔をしていましたが、それ以上の追求はありませんでした。私が喋ってる間姉は一言も喋らなかったのでさすがにばれていたかもしれません。

私は姉のために嘘八百をいっているんだから少しは話を合わせろよと内心毒づきました。

ここまで話したところで思わぬ援軍が現れました。舅です。

だいたい俺はおまえ(義姉)に姉さんの様子を少し見てくれといったのに、〇〇さん(姉)に頼むのは違うだろうと言いました。

義姉はでも私だって忙しいし仕事あるから介護なんてできないというと、舅は別に介護なんてもんじゃなくて、少し様子を見て欲しいといっただけじゃないかと言いました。

そうすると義姉は激怒し、定期的に訪問しろって父さんがいったんでしょ!それが介護じゃなくてなんだっていうの!だいたい私は叔母さんのこと好きじゃないの!なにかしてもらったこともないし、会えば嫌味をいってくるんだから!これが父さんと母さんのことなら無理してでも時間作るけど、叔母さんのための時間なんてないから!

と怒鳴りました。

しばらくシーンとなりました。

叔母さんは人生で徳を積んでこなかったんだ。だから年を取ってから誰にも面倒看てもらえなくてもそれはしょうがないんじゃないかと私は心の中で呟きます。徳を積んでこなかった者の1人としてそう思いました。

重苦しい空気のなか舅は、分かったそれじゃ俺が姉さんところにいくことにする。一息ついた後、おまえがそこまで嫌がるとは思っていなかった。と短くいいました。

義姉はだいたい〇〇(義兄)がなんでこないの。私だって忙しい中時間を作ってるのに、あいつはいつも大事なときに逃げて、父さん達も甘いんだから!

と矛先が義兄に向かっていました。

ここで隣に座っている姉が口開こうとする雰囲気を感じたので、私は漫画の世界でよくみるようなことをやりました。姉の足を踏んだのです。

姉ビクっとして私に目をやりましたが、口は閉じました。

この流れだと、姉のことだからその場だけの考えで義父さんに代わって私がなんてことを言いだすんだろうと思ったからです。

それでいいかっこして後から後悔するのが目にみえているし、私のこの日の労力が全部意味がなくなるので、あほなことをいうのはやめろという意味で足を踏みました。

義姉は叔母の面倒を看ないという結果に満足したのかは知りませんが、一応の結論が出た後にすぐ帰りました。

当然のことながら場の空気が重かったので私はメイちゃんとレイちゃんの話しをして空気を改善しました。

姉がトイレにいったときに、姉が出かける前に緊張しておりその顔をみてレイちゃんが笑っていたと伝えると、二人とも爆笑していました。

笑っている顔を見て二人を連れてきたほうがよかったんじゃないかと思いましたが、姉には姉のプライドがあるのでしょう。

とりあえず当初の目的である姉が介護をしないことは達成されたので、一安心しました。

同時に自分の老後を誰かに面倒を看てもらうなどと甘い考えを完璧に捨てることができました。

動物達は年老いれば例外なくのたれ死にます。

死ぬときは病院ではなく1人で家のなかで朽ちていければいいなと思いました。



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