交際相手をリンチで殺し金品を奪った女子大学生2人が強盗致死で起訴されたそうです。強盗致死は無期懲役か死刑以外に刑罰がなく、死亡者が一人であるのでほぼ無期懲役だということです。
反社の世界では殺ったら盗るな、盗ったら殺るなという言葉があるらしいのですが、その二つを同時に行った結果無期懲役が確定したわけですね。
現在の無期懲役は終身刑に限りなく近く、また検察は起訴に自信を持っているようなのでこの二人は一生を刑務所で終える可能性が高い。
逮捕前に泣きながら自分は見ていただけだと親族に電話したようですが、指示を出した主犯ということで裁かれるようですね。
刑務所は飯と寝る場所には困りませんからポジティブに考えれば一生生活が保障されたわけですが、ネガティブに考えると一生自由がない生涯が確定したというわけです。
倫理的なことを置いて考えると無知ゆえに取り返しのつかないことをしたことに気付かなかったんでしょう。
傷害致死の懲役が3年~10年で強盗致死が無期懲役以上と知っているなら、たかが十数万のお金を盗る決断はしなかったはずです。
そもそも遺体を放置していることからも全てが行き当たりばったりで何も考えてなかった可能性が高い。
ミステリー小説の登場人物はある程度合理的に動きます。倫理やモラルはともかく知能が低い犯人はほとんどいません。
しかし現実は数手先のことすら考えられない人間が多くいる。そのことを今回の事件で再確認しました。
この手の人間はなるべく関わらない。関わったとしても距離をとるようにするのが賢い処世術でしょうね。
人間は大人になれば変わることなんてほとんどできません。まして他人を変えることなんて不可能といってもいい。
ならばおかしなことをして自分に不利益をもたらす人間は関わらないようにするしかないんですよね。まぁそれが難しいんですけど、関わらないようにするという考えを持つだけで迷惑を被られることが少なくなるのも事実です。
容疑者にまさか自分が一生刑務所に入るなんて思わなかったという趣旨で本を書いてほしいです。その本を読んで軽挙な犯罪に走る人間が一人でも減れば世の中への貢献と言えるでしょう。