今年3月に母が亡くなりました。
遺産相続で揉めています。相続人は2人です。
長女の私トピ主。
両親の養女である次女Aさんです。
父は4年前に亡くなっています。母は「財産はトピ主に全部相続させる」という遺書を残していました。
私は当然だと思いました。
3才のAさんが両親の養女になった時、実家は父の事業の失敗で経済的に非常に厳しい状況でした。
それでも両親はAさんを何不自由なく育てると決め、結果、実子の私には徹底的に我慢を強いました。Aさんは小学生からピアノや絵を習い、お友だちと遊ぶため毎週こづかいをもらい、高校は私立、大学の学費も両親が全額払っていました。
対照的に私は、パートの母に替わって10才の時からAさんの子守や家事の手伝いに追われ、習い事を許してもらえないどころか子供らしく遊ぶことさえできませんでした。
高校受験も徒歩圏にある公立のみと制限され、大学進学は許されず、就職後の給与は全部家に入れてました。
子供時代の私とAさんには、奴隷とお姫様ほどの差がありました。
そう言ってもAさん夫婦は納得せず、呆れたことに私に遺産の相続放棄を求めています。Aさん夫婦の言い分は以下の内容です。
私(トピ主)は20代半ばで家出し、一方的に両親やAさんと絶縁して15年も音信不通だった。
その15年間、苦しむ両親を支えたのはAさん。
父方祖父母の介護も、父が交通事故で入院した時の看病も、母を手伝ったのはAさん。
両親に実子(トピ主)以上に大事にしてもらったAさんは、その恩を返している。
だから子供時代の格差を理由に私が遺産を全部相続するのはおかしい。
しかも5年前に両親と和解した私は両親からAさんを遠ざけ、それが原因でAさんは鬱になった。
むしろ謝罪ととして私に相続を放棄してほしい…そうです。夫はAさん夫婦に同情気味で、平等に分けろと言います。
納得できません。
要約 母親は「財産はトピ主に全て相続」と遺言を残したが、養女の次女Aさん夫婦が相続放棄を求めて揉めている。トピ主は幼少期に徹底して我慢を強いられ、Aさんばかり優遇されたため遺言は当然と考えている。一方Aさん側は、長女が家出して絶縁していた間に自分が両親を支えたとして、平等分割を主張している。
どうも相続させる財産も人もいないものです。今回も発言小町の相談を勝手に答えていきましょう。今回は遺産相続で悩む女性の相談です。
トピ主のなかでは相続放棄をする意思はなく遺言状もあるなら、結論は決まっています。とはいえAさんが両親の養女だった場合遺留分はとられてしまいますが法律がそうなっているのでいたしかたないでしょう。
両親ではなく父だけの養女ならそもそも相続の権利すらないのでその場合は全額貰えばいい。
ここで相続放棄したところで何もメリットはないですよ。相手は絶対に感謝しませんし、そもそもすでに敵対していますから人間関係を良好にする意味がなく無意味極まりない。
夫の平等に分けろという提案は無視したほうがいいです。そもそも自分の遺産相続ですから夫は関係ない。この夫は自分は金銭に汚くないアピールをしているだけなんです。そうすることで自分の価値が上がると思っている。自分は公平で身内贔屓をしない公明正大な人間だと思いたいだけなんです。しかしながら本当に公明正大なら自分と関係ない相続に口を出さないでしょう。結局のところパフォーマンスであり付き合う必要はありません。
Aさんが祖父母の介護を手伝ったというのもどこまでかわかりません。もし母親がそのことに本当に感謝しているのならば、遺産相続は半分ずつにする可能性が高く、たいしたことをやっていない可能性が高い。
せいぜい病院に行く母親の運転手をやったとかですよ。私は姉を病院に送迎することはありますが、そんなの1000円の謝礼で充分ですからね。
とここまで書いて追記の存在に気付きました。
追記が遅れてすみません。
両親が実子の私よりもAさんを大事にしたのには理由があります。
Aさんの実母は父の妹です。
この叔母は未婚のままAさんを産んでシンママになったのですが、Aさんが3才の時に自死しています。
当時の父は事業に失敗して債務整理に追われ、叔母からのSOSを見逃しました。
父がAさんを養女にしたのは、助けることができなかった叔母への償いでした。
母も父の心を救うためにAさんを娘として受け入れました。
両親は10才の私にAさんの気の毒な境遇を説明し、彼女を大事にするようにと諭しました。
でも、Aさんが我が家の中心になると私は焼きもちを焼き、Aさんを邪険に扱い、意地悪までするようになりました。
そんな私に対して両親は厳罰で対処するようになり、私も次第に自分よりAさんを優先する立派なお姉ちゃんに変わっていったのです。
でも、心の内では両親を恨み、Aさんを妬み憎み、負の感情でいっぱいでした。十数年溜め込んだ負の感情を大爆発させたのは、20代半ばです。
私の恋人がAさんに心変わりをしたからです。
Aさんは私の恋人が私ではなく自分を選んだことを私に自慢してきました。
そんな彼女を見ても両親は苦笑するだけ。
私は激情に駆られ、何も知らないAさんに彼女が養女であること、私が彼女を妹と思ったことなどないこと、死ぬほど憎んでいたことをぶちまけてしまいました。
Aさんは大学をしばらく休むほどショックを受け、初めて心療内科を受診したそうです。
Aさんの夫に言わせると、これが後の鬱発症の遠因だそうです。父の償いも、母の忍耐も、全部ぶち壊して無駄にしたのは自分だと思うこともあります。
母は私に絶縁されて以降、体調を崩しては入退院を繰り返し、晩年は少し心のタガも壊れ気味で、Aさんを疎ましく思う気持ちが制御できないと、本人も戸惑う有様でした。やはり相続は折半が妥当でしょうか?
要約 両親がAさんを特別に大事にしたのは、未婚で自殺した叔母(父の妹)の子どもだったためであり、その償いとして養女に迎えたからだった。幼少期からAさんに嫉妬と恨みを抱いていたトピ主は、20代半ばに恋人をAさんに奪われ激しく衝突し、絶縁やAさんの心の不調につながった。
その後、母もAさんを疎ましく思うようになった。
両親は実子であるトピ主よりAさんを大切にしたのがよくなかったようですね。中国の歴史においても儒教の影響で実子よりも他人を大切に育てたという話が美談として紹介されることがあります。
可愛いはずの実子よりも他人の子供を大切にするなんてなんて素晴らしい人間なんだろう!という評価を得られるので、野心家はあえてそうすることで自分の評判を上げたんですね。
トピ主の父親は自分が善良な人間であると証明するために養女を必要以上に大切にした結果、ゆがんだ家庭を作り上げてしまったんでしょう。
なんのことはない、父親の贖罪のツケを娘が払ったということです。母親にしても結局のところ父の妹の娘という自分と何の血のつながりもない人間のせいで娘と疎遠になってしまったことを後悔して財産を譲らない決心をしたということであり至極当然の話でしかない。
恋人の件(くだり)に関しては……まぁ苦笑するしかないかもしれません。家族の色恋沙汰ってあまり触れたくないですからね……しかしながら姉の恋人から妹(養女)の恋人になった男が現在の妹の夫ならそんな人間と付き合いたいかというと遠慮したいですけどね。
この話から教訓を得られることは、自分の見栄に家族を付き合わせてはいけないということでしょう。
トピ主の父親は妻と娘を不幸にして、トピ主の夫はよりによって敵の肩を持ってしまった。トピ主の夫は将来困ったとき誰が助けてくれるのか考えたほうがいいですよ。
Aさんが何かしてくれるかっていったら10円すら恵んでくれないでしょうし。こういうときは無条件で奥さんの味方をすればいいんですよね。
結論としては家族を大切にということで失礼します。
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