どうも、室温よりも預金残高を温めたい者です。
11月に入り、いよいよ冬の足音が聞こえてまいりました。
世間の皆様はそろそろ暖房器具を引っ張り出し、エアコンのフィルターを掃除し、冬支度を始めている頃ではないでしょうか。
私も冬支度を始めました。
ただし、エアコンを使うつもりはありません。
私にとってエアコンとは、部屋を暖めるための機械ではなく、毎月の電気代を増加させるために壁に設置された悪魔の装置なのであります。
もちろん、エアコンを使えば暖かくなることは知っています。そんなことは小学生でも知っています。しかし、寒いからといってエアコンのスイッチを押してしまうのは、あまりにも安易ではないでしょうか。そもそも私の部屋にエアコンはないのでスイッチもありませんけどね。
人類は何万年もの間、氷河期を生き抜いてきた。
マンモスと戦い、洞窟で暮らし、厳しい自然環境に耐えてきた我々の祖先が、室温12度程度でエアコンのリモコンに手を伸ばす現代人を見たら、一体どう思うでしょうか。
おそらく、マンモスの骨で殴られると思います。私は殴られたくないので厚着をします。以下は厳冬期仕様であります。
まず基本となるのが肌着です。ここは妥協できません。肌着、長袖シャツ、フリース、セーター、ダウンジャケット。
これらを順番に重ねていきます。
下半身も同様です。パンツ、タイツ、ジャージ、さらにその上から防寒ズボン。靴下は二重にして、首にはネックウォーマー、頭にはニット帽を装着します。
これで完成です。ほとんどの装備が貰い物である点は置いておきましょう。鏡を見ると、そこには南極観測隊の隊員が立っています。
ただし、南極観測隊の皆様は人類の科学的発展のために極寒の地へ赴いているのに対し、私は数千円の電気代を節約するためにワンルームで震えているわけです。
志の高さには若干の違いがあります。しかし、装備だけなら負けていません。ここで重要なのは、単純に厚着をすればよいというものではないことです。
重ね着には順番があります。肌に近い部分には汗を処理しやすい素材を使い、その外側に保温性の高い衣服を配置する。
そして最も外側には、暖まった空気を逃がさないための防風性に優れた衣服を着用する。この構造を理解せず、闇雲に服を着込むのは素人のやることです。
私は違います。なにしろ、エアコンを使わないことに人生の貴重な時間を費やしている者です。
さらに研究を重ねた結果、人体には熱が逃げやすい部分があることも判明しました。首、手首、足首。いわゆる三つの首です。
ここを重点的に防御することで、体感温度は大きく変わります。特に首元の防寒は重要です。ネックウォーマーを装着した瞬間、私は勝利を確信しました。
保温に必要な電気代はゼロ円、素晴らしい、とても素晴らしい。
シミュレーションゲームでは必要な場所に必要な量だけを使い無駄を省くという鉄則があります。部屋全体を温めるより自分だけが温まる厚着がエアコンより分があるのは間違いないでしょう。
ということで1年で最も過ごしやすい11月を満喫することにします。


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