先日いつものようにタイミーバイトに行きました。飲食店の仕事で洗い場の調理補助、時給は1200円ほどです。
勤務時間は17時~22時でなんとか私でも耐えられる勤務時間でした。
勤務10分前ぐらいに到着したところ、40代後半くらいの男性がいました。黒のTシャツと黒のジャージと履きこんだスニーカー、口元のヒゲ、タイミーさんだなと分かりました。以下、彼を黒ジャージさんと呼びます。
私が今日はタイミーですか?と聞くと、スマホをみながらそうっすここ初めて?と言われたので、そうですと答えると、ここ評価いいから楽なんじゃない?とそんな会話をしていました。
すると社員らしき女性がきて、本日タイミーの方ですね、よろしくお願いしますと丁寧に言われました。
私たちが挨拶を返すと、社員の方は怪訝そうな顔をしたので、昨日の夜に食べたチャーハンにニンニクを入れたことを思いだして、口臭が酷いのかなと焦りました。
すると女性はあのすみませんヒゲは剃れますか?と口調は丁寧ながらも異論を認めない命令口調でいいました。
私はヒゲをはやしていないので、黒ジャージさんです。先生が怒ってるけど私じゃなくて違うやつに怒ってる!みたいな安堵感を覚えると同時に、そんな自分を情けなく思いました。
黒ジャージさんはえ?みたいな声を漏らし返答しませんでした。すると社員さんが
「うちは飲食店なので、衛生上ヒゲは剃っていただく決まりなんです」と説明しました。
「いや俺洗い場ですよ」黒ジャージさんが反論します。
「洗い場でも食品や食器を扱うので、お願いしているんです」
黒ジャージさんは見ていたスマホをしまって反論モードです。
「いやいや募集に書いていました?」
というと、女性社員は少々お待ちくださいと退室しました。
「おかしいよねヒゲくらいで」
私に話しかけてきたので、私は苦笑の表情で頷きました。
まぁ飲食店ならヒゲを剃るのは普通だと思いましたが、何も言いませんでした。
女性社員が戻ってきて
「身だしなみについては清潔感のある状態での勤務をお願いしますと記載しています」
「清潔感ってなんですか?」
黒ジャージさんが聞き返しました。社員さんが返答しないでいると
「いやいや清潔感の定義ですよ、髭があると不潔なんですか?」
「そういう意味ではなく、当店のルールとして」
「だったら最初からヒゲ禁止って書いておいてくださいよ!」
とヒートアップしてきました。
「申し訳ありません。ただ勤務していただく以上はルールを守ってもらう必要があるので」
「いや~だから俺はルールを破ってないんですよ、髭禁止なんてどこにも書いていないんだから」
自分以外の人間が揉めるのを見るのは楽しいもんだなと私は、厳粛な顔をしながら見守っていました。
するとそこに50代くらいの男性社員さんが出てきました。
「どうされました?」と事情を聴きます。
女性社員が事情を説明した後
「申し訳ないんですけど、うちはヒゲを剃っていただく決まりなんですよ」
「いやいやだから募集に書いてなかったですよね!」
「清潔感のある身だしなみと記載しているので、普通の人は理解できますよ」とこの男性社員はもう完全に見下しモードです。
「それじゃ俺が普通じゃないのか!」とあともう少しで殴り合いが見られそうな雰囲気になりました。
「とにかく、ヒゲを剃ってもらわないと勤務できないので、剃ってもらえますか?」
「なんで俺がヒゲを剃らなきゃいけないんだよ!」
「いやだから当店のルールですから」
黒ジャージさんは
「ヒゲは伸ばしているんすよ、これ剃ったら元に戻るまで何日かかると思っているんですか」とあくまでヒゲを剃らない立場を崩しませんでした。
すると男性社員は
「そうですか、それじゃ今回は勤務を見合わせていただく形で」というと
「はぁ!そっちの都合で帰れってことですか!」
とものすごい怒鳴り声です。黒ジャージさんはスマホを取り出して、ここからは録音しますから!と言いました。
「交通費かけてきてるんですよ!給料はどうなるの!!」
というので男性社員は
「タイミーの規定に則って処理することになりますね」と言いました。
この言葉に怒り心頭になったのを見て、殴り合いが始まったら、私は一応止めるポーズをしないといけないが、とばっちりで殴られるのは嫌だなぁとも思いました。
しかし殴り合いは始まらず、その後も押し問答があった結果、黒ジャージさんは結局勤務せず帰ることになりました。
去り際私に「こんな店やめたほうがいいよ!ブラックの違法企業だから!」と言い、「タイミーに不当な扱いを受けたと報告するからな!」
と言って去っていきました。
いやー面白いもの見れて儲けたなと、私は気分を良くして働きました。勤務の終わり際さきほどの男性社員が話しかけてきました。
「時々どうしょうもないのがくるけど、あなたはちゃんとしていてよかったですよ」雑に褒められました。
まぁ私のことなんてどうでもいいが黒ジャージさんにムカついていたので、悪口をいいたかったのでしょう。黒ジャージさんの悪口をそうですねモードで聞いていました。勤務は無事終了しました。
帰る道で私は黒ジャージのヒゲについて考えていました。関羽のような美髭ならまぁ分からないでもないが、結構雑で汚いヒゲでした。あんなもの剃ってもいいんじゃないかとずっと思っていました。
とはいえ黒ジャージが怒ったのは髭云々よりも別のことなんだろうなと思いました。発達障害の生徒を何人も教えてきましたが、彼らには癇癪をおこすポイントがあるんですよね。
私も社会不適合者ですから、もう少し黒ジャージに寄り添ってあげればよかったか………とはまったく思わず、さりとて、あほでどうしょうもないやつだったなとも思わず、生きていくのは大変だなという結論になりました。


コメント
こんばんは。チャーチルさんは節約や株なども含めお金のコントロールがしっかりとできているにもかかわらず家庭教師やタイミーもされていて、自炊もするし、またゲームや読書など自分時間も確立されており、如何様にも対応できるとてもハイブリッドで素敵な生き方をされている様に思います。”自分以外の人間が揉めるのを見るのは楽しいもんだなと私は、厳粛な顔をしながら見守っていました”みたいな感じが私のツボです笑。
髭に関しては、タイミーに応募して来る方は、正社員希望者とは違うタイプだと認識しているはずなので、”ピアス、ネックレス、髭はNGとさせていただきます”と記述するのがイメージしやすいし親切だったと思いますね。黒ジャージさんもタイミー出勤に寄せ、前日はお風呂で身綺麗に、当日は洗い立ての清潔な衣類を着用するなど、彼なりに気を配って来たのではないでしょうか。実際は黒ジャージさんが不衛生だからいけないわけでなく、関羽髭も張飛髭も”全髭NG”と応募時にイメージさせなかった社は、曖昧なルール表記を認め”本日だけはマスク着用いただけませんか?”と柔軟に提示できたなら黒ジャージさんも、気持ちが違ったかもしれません。・・長くなってしまい申し訳ありません汗