
要約 中国の医師団は、遺伝子を組み換えたブタの肝臓を71歳男性に移植し、手術後171日間生存、そのうち38日間はブタの肝臓が体内にあったと報告した。
肝臓移植は心臓や腎臓より複雑だが、研究では肝臓の一部を残しつつブタ肝臓が有効に機能しうることが示された。
患者は移植後一時的に肝機能が改善したが、心臓へのストレスや炎症が進み、38日目にブタ肝臓は摘出された。
最終的に患者は自らの肝臓で生命維持できたが、135日目に消化管出血を起こし、移植から171日後に死亡した。
中国で豚の肝臓を移植した男性の記事を見ました。
結局心臓へのストレスなどで満足に機能しなかったみたいですが、一定の成果が出たとのこと。人に適合するよう作られた豚からの肝臓移植の研究が進められており、そうした豚の臓器の適合率は高くなっていきそうです。
それにしてもこのニュースを見て中国はさすがだなと思いました。日本ならまず無理な手術でしょうしね。
技術的な問題はもちろん、世間では倫理的な問題が指摘されています。まぁ感覚的にいえば動物に遺伝子操作をして臓器を奪う行為はグロイかもしれません。
この手術に対して手塚治虫のブラックジャックならどういう判断を下すでしょうか?ブラックジャックならばそれで生きられるなら豚だろうが羊だろうがどんどん使うべきといいそうです。
将来的に成功例がいくつか報告されれば、生体肝移植は豚からの移植が主流になっていくのではないでしょうか。移植すれば助かるという前提があれば世論は倫理観を気にしなくなっていくでしょう。
ネットではそうまでしていきたくないという意見がありましたが、逆にどんなことをしてでも生きていたいと考える人もいるでしょうしね。
命の目的は命そのものですから。
我々は命とは神聖なものだと考える。しかし同時に命の基本は無数の遺伝子コードの連続であることを知っている。ビデオテープが無数のフレームの連続で成り立っているのとたいして変わらない。ならばなぜコードを一つ抜き出したり追加したりできないのか。いじくりまわされることに耐えられないほど命は繊細なのか。神聖な命は一切の改良に耐えられないというのか。 ション=ジ・ヤン議長 心の発達史
コメント
実際のところ皮膚移植ではすでに利用されてますもんね。これはすぐだと思いますよ。
ひふみんさん
コメントありがとうございます。
皮膚移植はすでに実用レベルなんですね。