どうも私です。青空文庫でブレーメンの音楽隊を読みました。
「おい、あばれんぼう、きみはどうしてそんなに、ハア、ハア、やってるんだ。」
と、ロバはたずねました。
「いや、じつはね。」
と、犬がいいました。
「おれもすっかり年をとっちまって、からだが日ましによわってきたのさ。で、狩りにでかけても、むかしのようにかけまわれやしない。だもんだから、主人がおれを殺そうとするんだ。それで、あわててにげだしてきたってわけなんだが、さてこれからさき、どうやってめしにありついたもんだろうなあ。」
「そんなら、どうだい。」
と、ロバはいいました。
「おれは、これからブレーメンへいって、あの町の音楽師になろうと思っているところだが、きみもいっしょにいって、音楽隊にやとってもらったら。おれはギターをひくから、きみはたいこをたたきなよ。」
それをきいて、犬はすっかりよろこびました。
ブレーメンの音楽隊のメンバーは、ロバ、犬、猫、鶏。
ロバは荷馬車が引けなくなり、犬は猟犬として役割を果たせなくなった。猫はネズミがとれなくなり、鶏は明日お肉になる。
そんなどこにも居場所がない一頭と、二匹と、一羽が理想郷のブレーメンを目指す話です。といっても旅路は1日でおわり、泥棒を追い出した音楽隊はそこで安住します。
子供の頃に読んで、なんだこれは……音楽もブレーメンも関係ない……タイトル詐欺だと突っ込みましたが、今読むと感想が変わってきますね。
長年していた仕事を戦力外になり用済みになって、途方に暮れているところでロバに誘われた犬はどれだけ嬉しかったか。
犬にとってはブレーメンも音楽も実はどうでもよかったんだと思います。ただ誰も必要としなくなった自分のことを誘ってくれたロバの申し出が嬉しかった。それは猫も鶏も同様だったでしょう。
なのでもし安住の地を見つけられなくて道半ばでのたれ死にしても皆はロバに感謝したはずです。読者の子供にとっては泥棒を追い出すシーンが楽しむポイントなんでしょうが、実はブレーメンの音楽隊は序盤で物語が完成していたんです。
老後、自分がどこにも居場所がなくなってしまったときに、誰かがそれじゃ自分とブレーメンに行こうじゃないかと誘われたらと想像するだけで泣けます。
ブレーメンの音楽隊は旅でも音楽の話でもなく、誰かの居場所を作る物語だったということで失礼します。
食事
朝 食パン 目玉焼き コーヒー
昼 水道水
夜 家庭教師先で賄い(おにぎり6個 卵焼き 唐揚げ 味噌汁)
前に生徒と3個づつだされたはずのおにぎりを全部食べてしまったため、今回は最初から6個用意されていました。
いやいや……そうじゃないんですよ……間違えて食べただけなんです。けっしてお腹が空きすぎていたから生徒の分と知ってながらがっついたわけじゃないんです。
と6個のおにぎりを前にして心の中で呟きました。具材は鮭と梅干と昆布でした。美味しかったです。卵焼きは滅茶苦茶綺麗でした。焦げ跡がない卵焼きが作るのはどうしたらいいのか、これはネットで調べず今後の人生の課題ということにしましょう。


コメント
多すぎるおにぎりはちゃんと残すか持ち帰りにしないと、永遠に6個のままですよ?w
そうですよね。残すのはさすがにありえないのでちゃんと話します。
こんばんは。確かにブレーメン、小さい頃に感じたクライマックスは泥棒を追い払うところだったかもしれないけど大人の今、活躍場所を失った老兵は誘われた時点で泣くほど嬉しいはずと気付きます、さらに仲間と『よしやってやろう』と希望と目的が発生。共に歩き出した時点ですでにまごうことなきクライマックスだと感じますね。チャーチルさん読み解くブレーメンを読んだらなんだか泣いていました・・。もしよろしければ是非 辻仁成『ミラクル』という大人のための童話、一度読んでみてください。勝手な思い込みですがチャーさんにはハマるような気がします。そして前回家庭教師先でのおにぎりのお話でクスクス笑っていたんですが、今回のおにぎり談には大爆笑させていただきました(^-^)本当にfunnyな方です
卵焼きは例えば卵3個なら5〜6回。2個なら4回ぐらい、薄く幾重にもする&最初から最後まで一貫して弱火(これが最大ポイント)。砂糖控えめ。フライパンは鉄ではなく くっつかない新しめのテフロン。これで焦げ目なく作れるかもしれません。
大人になって童話を見ると見方が変わってきますね。
ミラクル読んでみました。「ママは最後に許してくれる存在」「子供は大人の優しい嘘を気付くのが義務」
などが印象的でしたね。アルはママがいないことを受け入れたと思いましたが、序章を見返すと客ではなく見えない誰かのために演奏しています。
なので、アルは何百万に一人の大人になってもサンタクロースを信じる存在になったのかなと思いました。不思議な雰囲気の小説ですね。
卵焼きの焼き方を教えていただきありがとうございます。今度やってみますね。
こんばんわ。ミラクル読んでくださったのですね、ありがとうございます。そうですね、序章で客ではない誰かに奏でていますよね。母は死に父ももう他界したであろう大人のアルには、ダダとエラソーニがまだ見えている(=サンタクロースを信じる大人になった)と思います。アルに現実を見ろとアドバイスするキキが頼もしい。雪降る夜、父シドは同僚の女性に母のふりしてくれと頼み連れ帰ると、アルはさっき母が家に来たんだよと言い、優しい嘘が重なってend・・というお話でした。私も久しぶりに読みたくなり図書館で取り寄せで今読み終わったところです。お付き合いくださりありがとうございました。チャーチルさんの本の解説はわかりやすく楽しいです。これからも本の感想やその他のブログも楽しみにしています。
女の子のキキは頼もしかったですね。
キキの描写が実在の人間ともアルの想像上の人物とも考えられるので読者の解釈しだいなのがいいです。
本の解説分かりやすいといってもらえて大変嬉しいです!これからも書いていくので読んでいただけたら幸いです。